予防接種等
混合ワクチン
混合ワクチンに含まれる伝染病は、どれも感染すると命にかかわる病気ばかりです。
少なくとも予防できる病気で死に至ることのないよう、しっかりと接種してあげましょう。
どのワクチンをいつ接種すればよいかは、ワンちゃん・ネコちゃんの年齢やライフスタイルによって違ってきます。
初めてのワクチンでは、確実な免疫をつくるために1ヶ月毎に2~3回の接種が必要です。
また、その後は年1回の追加接種が必要です。
ノミ・マダニ駆除・予防薬
ノミ・マダニは公園や河原などの草むらに生息しています。
寄生すると痒いばかりでなく、皮膚炎を引き起こすこともあります。また、お腹の寄生虫や血液中の寄生虫を媒介することもあります。
ノミは気温13℃以上で繁殖、マダニは春と秋がピークシーズンとなります。
最低でもシーズン中は定期的な投与で駆除・予防してあげましょう。
いくつかお薬がございますが、当院で処方しているのは以下になります。
・ワンちゃん → 月1回の投与(内服タイプもしくは滴下タイプ)
・ネコちゃん → 月1回もしくは3ヶ月に1回投与(滴下タイプ)
狂犬病ワクチン(犬)
ワンちゃんの飼い主様には、生後91日以上のワンちゃんの登録(生涯1回)と年1回の狂犬病ワクチンが義務付けられています。
初年度は混合ワクチンが済み次第、2年目からは4~6月の間に接種します。
狂犬病はすべての哺乳類がかかる人獣共通感染症で、発病するとほぼ100%死に至ります。
しかし、ワクチンで予防することが可能な病気です。
日本では長い間発生していませんが、世界では毎年何万人という死者が出ており、いつ日本に侵入してもおかしくない状況です。
人での狂犬病のほとんどは犬が感染源となっているため、人での発生を防ぐには犬での狂犬病対策が最も重要なのです。
フィラリア症予防
フィラリアは心臓に寄生する寄生虫で、フィラリアを持っている蚊に刺されることで感染します。
心不全症状を呈し、咳、呼吸困難、腹水などがみられ、急性に元気がなくなり一晩で死に至ることもあります。
寄生部位が心臓であるため治療にも命の危険を伴います。
しっかりと予防してあげましょう。
毎年、蚊の発生に合わせて駆虫薬を投与します。
当院では内服薬を処方しております。
5月~11月下旬以降まで毎月1回、自宅で投与していただきます。